-お知らせ-
[2010/1/6]
フォローアップ・メモ
アイスランドの格下げについて
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投資家の皆様へ
アイスランドの格下げについて
格付け会社のフィッチ・レーティングスは1月5日、アイスランドの長期債務格付けについて、外貨建てをBBB-→BB+へ、自国通貨建てをA-→BBB+へそれぞれ1ランク引き下げたと発表しました。これにより、外貨建て格付けについては投資不適格水準となりました。また、同じく格付け会社のスタンダード&プアーズも同日、現在、BBB-としているアイスランドの外貨建て長期債務格付けを投資不適格水準へ引き下げる可能性に言及しました。
なお、5日のロンドン外国為替市場のアイスランド・クローネの対円相場は1アイスランド・クローネ=0.732円と、前日比約1.3%の円高・クローネ安となっています。
→アイスランドの通貨および金利の推移
◆今回の格下げの背景
アイスランドの近隣諸国が、同国向けに予定している支援融資の行方に不透明感が漂い始めたことが、今回の格下げの直接的なきっかけとされています。
この背景には、世界的な金融危機の影響などから破綻に追い込まれた同国の銀行に預けられていた、英国およびオランダの預金者の資金の返済問題があります。アイスランド議会は、これらの返済に向け、関係法案を昨年末に可決しました。しかし、過半の国民がこの返済に反対しているとの世論調査もあるなか、同法案の棄却を求める嘆願書が寄せられたことを理由に、アイスランドの大統領が5日に法案署名を拒否しました。このため、結論が国民投票に委ねられる方向となり、法案の成立が危ぶまれる状況に至っています。
報道によると、返済対象となる預金者を抱える英国や、アイスランド向けの融資を予定している近隣諸国の財務省高官らは、今回の大統領の署名見送りを受け、IMF(国際通貨基金)や近隣諸国からのアイスランド向け融資の実施見送りや遅延の可能性に言及しています。
◆今後について
アイスランドの国民投票が注目されますが、世論調査の状況などを考えると、その行方は予断を許さない状況にあるとみられます。
ただし、アイスランドの首相が、海外預金者への資金返済は国際責務であり、これを果たす努力を続けるとコメントしていることなどから、国民投票の結果、法案が否決される場合でも、アイスランドと各国との関係正常化に向けた動きが完全に断たれる可能性は低いと考えられます。
なお、報道によると、IMFのアイスランド派遣団の責任者は、関係各国との協議を行なう意向を示し、アイスランド向け融資を表明した近隣諸国が方針を変更しない限り、今回の大統領の署名見送りがIMF主導の同国支援プログラムの撤回を必ずしも意味するものではないとコメントしています。アイスランド向けの融資の行方については、同国と関係各国およびIMF等との交渉に結論が委ねられるものと予想されます。
以上
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